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家をAirBnBで貸す人々

このごろ自分が住んでいるマンションの入り口で、キャリーバッグを持った旅行者をよく見かける。
朝か夜、週に一度くらいの頻度で見かけるから、住人ではなく旅行者だろう。

彼らは決まって外国人だ。AirBnB等で人気物件になっているのだろうか。
そういえば最近、身の回りでAirBnBを使って家を貸している話をよく聞く。

AirBnBは一時的に自分の家を他人に貸したい人と借りたい人を繋ぐサービスで、2008年にサンフランシスコで始まった。www.airbnb.jp
自分の家を1泊から貸し出すことができ、これまで190以上の国で4,000万人以上の"ゲスト"(AirBnBは家を借りる人を"ゲスト"と呼び貸す人を"ホスト"と呼ぶ)に利用されている。AirBnBはゲストがホストに支払った賃料の一部を仲介手数料として得る。

自分のエリア、同ランクの部屋で調べてみると、頑張れば月30万円以上の売上になりそうだ。AirBnBでは部屋のカレンダーを見ることができるが、自分が住んでいるところから最も近い部屋は1ヶ月中20日くらい埋まっていた。ちなみにその部屋のホストは数百のレビューを獲得しており、明らかにAirBnBで貸す目的で部屋を借りていると思われる。家賃や掃除等の人件費を考慮しても最低15万円/月くらいは利益が出るだろう。

昔、ドイツのハノーファーという街の話を聞いたことがある。ハノーファーには世界最大のコンベンションセンターハノーファー・メッセ」があり、そこではよく巨大な見本市が開催されている。見本市の前後には世界中から人が集まり地域の宿泊施設では出張者を収容できないため、一般の人が新聞広告等で客を呼んで住宅を貸す(そしてそのお金で旅行に出かける)という話だった。AirBnBは世界中でハノーファーの新聞広告をやっているというわけだ。

鍵はどうやって受け渡してるんだろう?と思って調べたらAirBnBコンサルなる人々がいてWebサイトで丁寧に解説してくれていた。こういった周辺産業(コンサル、ハウスクリーニング等)でお金を稼いでいる人もいるらしい。ゴールドラッシュでツルハシとジーンズを売るような仕事で、なかなか賢いやり方である。

始まって2年と少しのサービスが世界中でここまで広まっているのを見ると、インターネットの力はやはり凄まじいと感じる。
ゴールドラッシュと違ってこの"AirBnBビジネス"がなくなることは暫くないだろう。宿泊資源の継続的な供給にはコストがかかるので、急激な需要の変動に対応するためには余っている住宅を活用する必要があるからだ。

現在は「オーナー > 仲介者(家を借りてAirBnBで貸す人) > 旅行者」という流れで家が借りられているが、将来的には仲介者は排除される方向に向かうと思う。 それがオーナーによるものか法規制によるものかは分からないが。